劇団ボイスマジック    宍戸町フォーチュンきっす


パルフェ」も良いですが、やはり「ショコラ」が基本です。(挨拶)


先週末の土曜日に、
浅草は蔵前へ、観劇に脚を運びました。



 劇団ボイスマジック ふらいんぐぷろじぇくと第2回公演
 宍戸町フォーチュンきっす 〜世にも微妙な物語〜


 脚本 南原順
 出演 井上みゆ 岡田純子 松本忍 さとう美穂 山口透子 島涼香
    相沢正輝 かねこはりい 高橋万里江 加藤有希子 柴田香菜 増山佑輝
    三五美奈子 Baby-T (敬称略 順不同)



 あらすじと主な内容


 時は現代。舞台は魔女エリスの魔法で甦った戦国時代の城、宍戸城。
 だまされてエリスのご主人さまとなった永井祐也はエリスをはじめに、
 幼なじみ、義理の妹、不老不死の女陰陽師、天才科学少女、
 女剣士たちとお城で暮らすことに。
 今回は料理上手のメグが商店会慰安旅行で三日間留守にすることで 巻き起こる、
 食の悲劇。
 冷蔵庫に食べ物はなく、すべての食料品店、食堂は休み。
 車もなく、電車とバスは三日間ストで運行停止。
 外食も食料調達もままならない中、
 食をめぐって、美少女達が繰り広げる悲喜こもごもの人間ドラマ!
 スクリーンにプロジェクターで投影される200枚以上のキャラクター
 +背景画像のCG。
 音楽・効果音をフルに使い、声優たちがマイクに向かって演じるステージは、
 まさにアニメの生アフレコ。声優を見るか!? 画面のキャラを見るか!?
 迷うこと間違いなしのビジュアルボイスドラマ
 『宍戸町フォーチュンきっす』は、百聞は一見にしかずの興奮ライブだ!!



と、長々と書きましたが、要するにですね、
役者さん方が、喜怒哀楽、『真剣』に演じます、
『生アフレコ』の見学、といって差し支えない内容かと思います。


前回(10月公演)同様、
相変わらず一昔風味の合成CGと、少数精鋭のお客さんの入りでして、
少なからず、残念な面も確かにありました。
しかしながら、
肝心かなめの『演技』の方は、申し分なし、
男性、女性、それぞれの役者さん方、
実績上位、中堅どころ、あるいはこれからの役者さん方、
それぞれが、自分の持ちうる能力を発揮すべく真剣に演技をされていて、
(しょっぼいCGにもかかわらず)物語に集中、引き込まれてしまうのは、
起承転結、コンパクトにしっかりと纏め上げたシナリオと、
出演者の方々の好演の賜物、
見応えあり、見事、でした。


ビジュアルボイスドラマ終了後には、
「三五美奈子」さん、「Baby-T」さんの生ライブが行われ、
最後には、
出演者、スタッフ、お客さん全員参加で、
「夕暮れ宍戸町」なる謎の歌を、皆で熱唱、斉唱し、
公演が無事に終了しました。


派手さはないですし、有名でもなく、どちらかと言えば地味な公演ですが、
出演者・スタッフの方々の一生懸命さ、雰囲気、手作りならではの良さで、
今回も、公演終了後の『後味』が実に心地良い観劇でした。


その『後味の心地良さ』といいますと、
朝日新聞夕刊の受け売りになりますが、
『自分の所得が減らなくても隣の芝生が青く見えて悲しくもなれば、
震災の後の温かい食事やトイレの提供にこの上ない喜びを感じることもある。
人の喜び、満足は相対的な面もあるが、
何が幸せかはそれぞれの心で感じるものだ。』と。


次回上演は、6月ぐらいとの事で、これもまた今から楽しみにしています。