それぞれの舞台での、『活躍』
昨日は、
三鷹へ観劇に行ってきました。
その「三鷹」で、真っ先に連想しますのが、
ライバル「金持ちでテニススクールのコーチ」でして、
一の瀬さんや、四谷さん、六本木朱美と、脇役陣も充実し、
もちろんメインの五代裕作、音無響子さんと綴られる、
名作中の名作、「めぞん一刻」が思い浮かぶあたり、
……どうなんでしょうか。
本題。
おしばい軍団もずくぁんず 「白のカノン」
脚本 岩本憲嗣
演出 下田正美
音楽 金巻兼一
出演 井上麻里奈 相本結香 岡田純子 小磯龍哉 田中聡 桜庭幸子
琴林わかな 柳瀬翼 佐藤里真 山下亜矢香 泰勇気 川原慶久
明正寺光 佐山聖子 （敬称略 順不同）
出演されるキャスト的に、まず外さないだろうと思っていましたし、
演出に下田さん、
音楽には『ぱにぽに』や『地獄少女』に携わっている金巻さんという事で、
キャスト、スタッフともに、何気に豪華メンバーでの舞台。
内容ですが、
実に動きのある場面展開、構成をもって進行し、
観る者を目まぐるしく、そして、グイグイと舞台の中へ引き込み、
テンポ良くストーリーが進みます。
物語のベースといいますか核は、
「なかなか言い出すことの出来ない、ひとこと」でしょうか。
クリスマスがクライマックスという事で、
天使（幽霊）もメインで話しが綴られますし、
人と人の絆、別れとそして新しい繋がりが、物語で綴られます。
最後は、ハッピーエンドと言えるのですが、
もう途中から、涙腺が緩み涙の展開でもありました。
終了後は、
暖かく爽やかな気持ちになれる、ストーリーでした。
役者さんについて少々。
井上麻里奈さん、
セーラー服といいますか制服姿は、ある意味反則です。
当然、演技よりもむしろ魅力のアピールに、間違いなく成功しています。
相本結香さんは、
舞台でも、やはり綺麗な声をしてらっしゃるという印象を持ちました。
岡田純子さんは、
動きのある好演技、そして魅力溢れる天使（幽霊）役で、
魅せられましたし、………心地良く泣かされました。
特筆すべきは、
西村栄役の佐藤里真さん。
テンションが高めな明るく元気な役まわりで演技をされていましたが、
ノリ良く軽快な演技、見事でした。 良い意味で驚かされました。
乙女企画クロジ☆ 「ルームメイト」
作 田窪一世
演出 飯田浩志
協力 平松あや
出演 松崎亜希子 福圓美里 若林直美 仲西環 小島めぐみ 堀田あすか
三堀智香 今関正生 有賀徳彦 ヤマモトヒロフミ 川崎ヒロユキ
（敬称略 順不同）
こちらの物語は、
「白のカノン」とは対象的に、場面転換がほとんどなく、
『彼女達の部屋』を舞台に、物語がじっくりと進行します。
ストーリーは、
いわゆる幽霊モノの王道をしっかりと歩み、
前半は、笑いをふんだんに混ぜつつ軽快に、
そして、後半は、
少し悲しくもあり、少しせつなく綴られる物語。
最後は、……優しいエンディングで終わります。
この「ルームメイト」も、
終盤は、涙ボロボロで、
観劇後には、ちょっとだけ優しい気持ちになれる物語でした。
役者さんについて少々。
松崎亜希子さんの抜群の演技を持って物語は進行し、
福圓美里さんの堅実な役まわりで、終盤、見事に泣かされました。
幽霊役、仲西環さんや小島めぐみさんの好演技も、良かったと思います。
特筆すべきは、
真由美役の若林直美さん。
「THE iDOLM@STER」におきます声の演技しか存じなかったのですが、
この方の、『舞台演技』には、正直、圧倒されました。
動きある、迫力ある、熱の篭ったアクションで、魅力も備えつつ、
抜群の熱演かと思います。 本当に、見事でした。
おしばい軍団もずくぁんず「白のカノン」、
乙女企画クロジ☆「ルームメイト」、
それぞれの味、良さがあり、
甲乙つけがたい、ちょっと泣ける良い公演でした。
世辞ではなく、次回のもずくぁんず、クロジ☆の舞台を、
再び早く観劇したいと強く思っています。
来年の楽しみが、また一つ増えました。
それとですね、
『舞台』は違いますが、
今日は、
アニメ『ふたりはプリキュラ』の『プリキュラ』を馬名のモチーフにされた、
「テイエムプリキュラ」という馬が、競馬の大レースの一つ、
阪神ジュベナイルフィリーズ（Ｇ１）で、見事に勝利を収めました。
この「テイエムプリキュラ」という馬、実は、
少々悪い表現で言いますところの「クズ馬」扱いだったんですよね。
ある牧場で生産されて、
育てられて、
そして、その馬主と巡り合うべきセリ市に臨んだのですが、
恵まれていない地味な血統と、あまりにもの「低価格」で、
ただひとりのオーナーを除いて、見向きもされず、
「セリ市」なのに「セリ」にもならず、
希望最低落札価格でかろうじて落札された馬、
それが「テイエムプリキュラ」だったんです。
今日の阪神ＪＦ（Ｇ１）大レースの舞台では、
セリ市で高額８７００万円で落札された馬（フサイチパンドラ）や、
３０００万円から４０００万円で取引された多数の良血馬を相手に、
わずか２５０万円という中央場所のサラブレッドとしては低価格の、
事前には、ほとんど誰にも相手にされなかった、
「テイエムプリキュラ」が、１着でゴール板を駆け抜ける、
大仕事を見事達成しました。
………何が起こるかわからない、
その、何と申しますか、
『夢』があって、良いですよね。
