ビジュアルボイスドラマ


昨日、日曜日夕方には、『劇団ボイスマジック』さんの公演に、
すったもんだの挙句、なんとか「少々の遅刻」で辿り着く事が出来、
無事に、観劇することが出来ました。


その「少々の遅刻」とは、
天災すなわち地震による不測の事態の発生の為、でした。


夕方、
公演への移動中、
まさにその時、震度4の地震が発生、
乗っていた快特列車が安全確保の為「注意運転」と称して、
突如、ノロノロ運転状態に。
このままでは間に合いそうにないかも、と、思った矢先に、
車掌さんの、とどめの一言、
「えー、地震の為、本日に限りまして当列車は品川止まりに変更します。」


……!?


『えっ、ええー!?』


と、この瞬間に、公演への遅刻が確定、
当方のテンションも、かなり低下しました。


実は、元々、地震が起こる前から、
この公演の観劇に関しましては、当方のテンションは低め……でした。


以下その主たる理由(ネタ)は、


・前回(3月)第1回の公演は、申し込み(料金払い済み)ながら、
 当日、観に行けなかった悲しい過去があるようだ
・そうはいっても、公演そのものが、アニメっぽいし、
 金を払って微妙なアニメっぽいのをそもそも観に行く必要があるの?
・前日の日本武道館ライブ他で、燃え尽きて、ちょっと疲れが残りぎみ


の状態で、さらに地震で遅刻ですから、
否が応でも、テンションは外角低めのストレート。


それでも、到着は開演予定時間10分程度での遅刻で済み、
結果的に、実際の開演スタートにジャストで間に合った次第、でした。



さて、すみません、
無意味で無駄に長い長い前ふりは、ここまで、
以下、本題、です。



客席の状態は、
ゆとりを持って100席弱、約7割程度の埋まり具合で、
そこそこにお客さんが入っている様子でした。


本日の公演のメニューは、
「第一部 むかねこ番地」
「第二部 宍戸町フォーチュンきっす」
「第三部 トークコーナー」


《ふらいんぐぷろじぇくと》とか『ビジュアルボイスドラマ』とか、
謎の用語がチラシに飛び交っていましたが、さて一体、何でしょう?
という感じで、いざ観劇、開始。



第一部のむかねこ番地は、正直、少しだけ、
寒かったような気がしないでもないでもないような気が……
といいますか、『ここがオチ、笑うところ』で、お客さんの反応として、
声を出して笑っても良い気がするんですけど、
誰一人笑わず、声をあげずに、シーーン……。
(お客さんの反応が)寒いっていうか、戸惑っているといいますか、
脚本ネタもそれなりで、役者さんの演技も上手なのに、
お客さんの反応が、いまひとつ微妙な印象を受けました。



そして、本編。
第二部の宍戸町フォーチュンきっす。
映像(ビジュアル)につきましては、
5、6年前のPCゲームやPSゲームにありがちだった、
背景が実写取り込み合成、登場キャラクターがアニメCG風味という、
一昔前の印象を受け、正直申し上げて、「もう少し頑張りましょう」。
もっと、良くなる要素、良くなる手法があるかと思いますので、
この点は、次回の巻き返しに期待します。


そして、脚本は、
意図して書き上げた事が伝わってくる、
ベタで王道なシナリオながらも外さずに、笑いあり、そして、涙ありの、
なかなかのラブコメ青春グラフィティ、でした。
あー、はい、正直に言います、
物語終盤に、ちょっとだけ、涙、流れ落ちました。(笑)



そして、
何よりも良かったのが、『ボイスドラマ』の部分、
役者さんのアフレコ&演技。


男性陣、
相沢正輝」さんや「かねこはりい」さんの堅実で味のある演技で、
物語をしっかりと引き締めて、
女性陣が、物語を引っ張り、盛り上げ、そして、見事に纏めます。



下記に、当方の私見を、ショート・コメントにて。


井上みゆさん(アトリエピーチ
 小悪魔系、元気系の明るく弾けたキャラから、
 落ち着いた大人の女性、お姉さんキャラまで多彩に演じわける実力派。
 歌に関しても同様に、明るくノリノリな歌から、
 バラード、しっかりと聴かせる曲まで歌いあげて、魅力充分。
 今後も、一歩一歩着実な前進を期待。


新井里美さん(ゆーりんプロ
 アニメ「まほらば」の時は、メインで複数の変身キャラを演じ、
 良くもなく悪くもない「普通の感じ」も、
 この公演において、魅力発揮の好演技を目の当たりにし、
 評価を改めて上方修正、率直に、魅力あり、演技も上手かと。
 巻き返し濃厚。


雪野梨沙さん(イエローテイル)
 ………!?
 演技の幅広さとキャラを演じきる魅力抜群、
 伸びのある歌声で、歌も本格的に聴かせられる実力充分。
 様々な意味で、……サプライズ。


・三五美奈子さん
 大胆かつユニークな熱演が絶好調。
 物語を面白くする好演技が、見事。


他にも、
島涼香さんや伊藤舞子さん、山口透子さん、出演の皆さんそれぞれ、
熱演&好演技にて、物語を大いに盛り上げて、
アニメの生アフレコをイメージしたステージは、
観ていて、とても新鮮で楽しむ事が出来ました。



総評。


公演のちらしにも書かれていましたが、
確かに、『百聞は一見にしかず』でした。


観劇する前は、正直、期待も低く、どうなる事かと心配でしたが、
観劇後は、役者さん方を身近で、生アフレコの現場を観る事が出来、
迫力ある、力を込めた演技に魅せられて、
大変、満足のいく内容、とにかく『新鮮』でした。
……本当に、お見事、でした。


裏方さん、スタッフの対応も感じ良く、
良いメンバーで、劇を創っているなぁと、
公演終了後の、会場内の楽しい雰囲気とともに、伝わってきました。


今度の公演は、
来年の2月3日(金)〜5日(日)の日程との事ですが、
今公演と同じようなキャスティング・スタッフでしたら、
3日間とも、是非、観に行こうと考えるくらい、
今回は、とても納得のいく良い公演でした。



最後に、
千葉ロッテマリーンズが『長い長い』年月を経てついに、
見事、31年ぶりのリーグ優勝。
テレビ東京で中継を観ていて、やっぱり、感動しました。
私からも「おめでとうございます。」と、一言。
そして、
この『長い長い』長文に、
最後まで、目を通していただいたすべての方々に、
「ありがとうございます。」と、一礼です。