PC原作、それぞれの2、番組比較


同じ日に、放映されていたりします、
PC(PS2)原作の『Canvas2』と『To Heart2』。
それぞれの番組が、期待と結果が正反対でしたので、
今日は、そのちょっとした、比較をしてみたいと思います。



(月) テレビ神奈川 Canvas2〜虹色のスケッチ〜
名塚佳織 生天目仁美 徳永愛 平野綾 伊藤静 豊口めぐみ 高橋美佳子


(月) テレビ神奈川 ToHeart2
落合祐里香 伊藤静 力丸乃りこ 生天目仁美 中島沙樹 夏樹リオ 萩原えみこ



まずは、キャストの比較。
と、いっても、上記の顔ぶれですから、
実力あるメンバーが揃っている構成ですので、
キャスト的な差は、ほとんどないと思います。
若干、「ToHeart2」の方が、
色々と経験豊富なキャリア組みが揃っている印象を受けましたが。


そして、
特筆すべき、ポジティブサプライズだったのが、名塚佳織さん。
この方を、当方、番組を観るまで、まったく知らなかったのですが、
キャラの魅力を引き出す好演技には、良い意味で驚かされました。


あとは、
両作品に、生天目仁美さん、伊藤静さんが出演されているあたりは、
さすが、髭親父………もとい、
賢プロダクションのここ最近の力関係を示していると考えられます。



次に、絵の比較ですが、
これは、原作がそれぞれ『七尾奈留』さん、『みつみ美里』さんなど、
絵的に、ある意味、最高レベルの方々ですから、
比較しようにも、決着がつけ難い、
それぞれが魅力溢れる原画かと思います。



そして、音楽。
正直、『Canvas2』の方が、全体的に、
OP、ED曲を含めまして、良いように感じられます。
当初、番組放映以前は、今までのリーフの実績を評価していまして、
例えば、『こみっくパーティー』の中山愛梨沙さんのような魅力ある曲を、
例えば、『ToHeart』の谷咲ナオミさんのような伸びのある透き通った曲を、
期待していたのですが、結果は………。



最後に、シナリオの比較。
結局は、両作品、この違いに尽きると思います。


まずは、『Canvas2』。
メインヒロインの鳳仙エリスを主軸に、
ほぼ同等の位置付けで、桔梗霧を絡ませ、
さらに、他のヒロインで物語を膨らませ、
バリエーション豊富な味付けで、
それぞれの物語を上手に料理していると思います。


しかしながら、『ToHeart2』。
本来なら主軸にすべき柚原このみや、
ほぼ同等の位置付けになりそうなタマ姉などを、
他のヒロインと同等の扱いで、物語を単発であっさりと消化。
全体的にヒロインの要、軸不在で、
各話ぶつ切り単発で終わっている印象が拭えず、
ワンクール(13話?)のストーリーを通して見渡した時に、
味気ない、薄っぺらなシナリオになってしまっているのが実に残念。
それぞれの単体のキャラ付けは成功していますし、
良い役者が良い演技をしているのにもかかわらず、
番組を観ても、正直、あまり面白くない、物足りない印象が強いのは、
とにもかくにも、日替わりヒロイン、
各話のぶつ切り単発シナリオが原因では、と、考えますと、
本当にもったいない………残念で、仕方ありません。



自分なりの結論になりますが、
あまり期待していなかった『Canvas2』が意外にも面白く楽しめて、
期待が高かった『ToHeart2』が残念な結果になりそうなのは、
やはり、実際に観てみない事には、難しいもの………と、
痛感させられました。



もっとも、
アニメはアニメ、ゲームはゲームですから、
来月発売の『ToHeart2 XRATED』の期待は………です。