名人になるより素人らしく


1リットルの涙
原作 木藤亜也
脚本 江頭美智留
出演 沢尻エリカ 薬師丸ひろ子 錦戸亮 成海璃子 (敬称略 順不同)



ドラマ部門では、唯一観ています、上記の作品、
いよいよ物語も佳境の佳境、
毎週観てます自分の流す涙の量も、週を追うごとに増えている気がします。


病気モノや難病モノの物語は、
ドラマでも映画でも小説でもゲームでも、
ジャンルを問わずに、視聴者へ、強くうったえるものがあり、
評価が高くなりがち、いわゆる「売れ筋」になりやすい分野。


けれど、やや穿ったものの見方で観るよりも、
率直に観て、率直に受け止めたい作品、
それが「1リットルの涙」だと思っています。


ベースは実話、
演技について、少し細かい私見を申せば、
例えば、沢尻エリカさん、
アクションが抜群に上手、ってわけではないけれども、
自然体に近い容で、自身の病気と懸命に闘っている演技は、
視聴者に、確かな「メッセージ」を伝えます。


名人の演技ではないかもしれませんし、
素人っぽい面も多々あると思います。
けれど、無理せず「名人になるより素人らしく」熱演することによって、
複雑な想い、気持ちが、
視聴者へ確実に伝わる、いえ、突き刺さる事によって、
感情が揺り動かされると思います。



自分の中では、
文句なしに、今年のナンバーワン・ドラマ作品は、「1リットルの涙」です。