いちご企画 Vol.6

 

一年の半分、
上半期も終わりの6月末日。
 
『梅雨ハッキリしろ!』の感が確かに漂います6月でしたが、
舞台観劇や朗読劇と、毎週のごとく足を運ぶ機会がありまして、
それぞれに特徴ある舞台、
それぞれの味のあります劇を、楽しませて頂きました。
 
とりわけ、シナリオが、わかりやすく、
それでいて、なるほど納得で、好印象に残りましたのが、
6月15日〜17日まで公演されていました「SHAFT」さんの公演、
『白南風の空 夢の伽詞 (しらはえのそら ゆめのときうた)』、
出演 川瀬ゆう子 石井保 梶田夕貴 えんどうたいと 友永朱音
唄  平井理子 (敬称略 順不同)
 
 

そして、
今日(30日)行われました、
『いちご企画 Vol.6』も、
とても良い催しでした。
 
 
いちご企画 Vol.6
6月30日(土) 
昼の部 夜の部
場所 阿佐ヶ谷 あさがやドラム
出演 佐藤里真 仲西環 山本泰輔 角研一郎 猪又麻由 小松茜 櫻井浩美 (敬称略 順不同)
 
演目と出演 (敬称略 出演順)
 
1「妻の死骸にまたがった男」 猪又麻由
 
2「吉備津の釜角研一郎
 
3「地獄から妻を訪ねて来た夫」 仲西環
 
4「雪女」 佐藤里真
 
5「破られた約束」 櫻井浩美
 
6「逆さま女」 小松茜
 
7「世にも美しい尼」 山本泰輔
 
 
夜の部(怪談)に、参加させて頂きましたが、
女性客は、12名程、
男性客も、28名ぐらい、
合計約40名ぐらいの参加、
会場のキャパを考慮しますと、ほど良い按配で大盛況といった感じでした。
 
そして、今回も、
出演の7方の服装に、怪談の雰囲気を醸し出すべく統一感がありまして、
女性は着物、男性もそれ相応の服装にて、
それぞれの方が、実に良く似合ってらっしゃいました。
 
 
さて、その怪談話の中身は、
怪談だけありまして、かいを重ねるごとに段々と話の結末は様々でしたが、
それぞれ、怖くもあり、
そして、楽しむことが出来ます怪談話だったのではないでしょうか。
 
とりわけ、自身、印象に残りましたのが、
櫻井浩美さんの演目、「破られた約束」。
塚本八雲いや小泉八雲作の有名な演目ですが、
昨年の夏に、日暮里のお寺で催されました怪談、
《「幻燈夜」第一回公演 『怪を詠む』茶風林 あおきさやか 他(敬称略)》
にて、前原弘道さんが、
この「破られた約束」を演じましたのをふと思い出しつつも、
結末を知っているとはいえ、じっくりと聴き入り、
物語をしっかりと最後まで味わうことが出来ました。
  
 
そして、
怪談話の合間に、フリートークがありまして、
これがまた本領発揮、でしょうか、
様々なユニークな話しの数々が微妙に語られ、しかしこれが面白く、
笑顔の絶えない明るい雰囲気で、和やかに進んでいきました。
 
 
ただし、せっかく、良い意味で個性豊な役者さん方が7名も揃っていらしたので、
掛け合いでの朗読舞台(?)、物語も、確かに観てみたかったなぁ、
という感想を抱いたことも事実でして、
次回以降、機会がありましたら、
アドリブばっちりOKの、掛け合いでの朗読舞台風味も、
是非、希望したいところでしょうか。
 
 
そんなこんなで、
怪談あり、そして、フリートークで和み、
時間の経過があっという間の、本当に楽しい3時間を過ごすことが出来ました。
 
 
自主企画イベントならではの苦労も多いことと思いますし、
諸準備、スケジュール調整、その他もろもろの条件をクリアして、
企画、裏方さん、そして、ご出演された方々に、
楽しいひと時の御礼を述べさせて頂きますとともに、
その出演者の方々が、イベントを盛り上げていこうと『努力』し、
お客さんもそれに応えて、フリートーク等で盛り上がり楽しんでいこうとする、
お互いの距離が微妙に近く感じます、良いイベントだったと思います。
 
 
「いちご企画」の次なる催しは、
10月になりそうですが、
次回も、楽しみにしています。